仕事で使える心理学

新近効果とは?最後に見たものが一番印象に残る心理学

新近効果とは?最後に見たものが一番印象に残る心理学

今回のテーマは、「人は最後に与えられた情報で相手の印象を決定しやすい」という心理効果についてです。

例えば、デートの別れ際の一言。

付き合うかどうかの微妙の関係の時期。

そんな初々しいデートの終わりは、とても寂しい気分になります。

しかし、素直になれず、あっさり「さよなら」してしまったなんて場面はありませんでしたか?

実はこれ、とってももったいないんです。

あなたについて、相手が少しでも興味があるほど、去り際が大切というのが心理学でも立証されています。

この記事では、そんな「新近効果」とは何か?どういった状況下で発動するのか?について詳しく解説してきます。

記事の内容

  • 新近効果とは?
  • 新近効果と対照的な初頭効果
  • 新近効果は「関心の高い人」に効果的
  • 物事を複雑にとらえることができる人にも「新近効果」

この記事の信頼性

この記事を書いている筆者のライティング歴は15年ほど。
大手ブログサイト運営担当者やSEO業者など、仕事を通じて得た情報を元に作成。

新近効果とは?

新近効果は、英語で書くと「Recency effect」。

人は最後に提示された情報が印象に残りやすいという心理効果のことです。

「新近効果」は、アメリカの心理学者N・H・アンダーソン氏が1976年に実施した実験によって提唱されました。

「新近効果」は「終末効果」と呼ばれることもあります。

新近効果の実験

「新近効果」に関する実験は模擬裁判を用いた内容でした。

弁護側・検察側のそれぞれの証言を提示されたとき、聞く順番によって陪審員の判断が変化するかどうかを調べました。

具体的には、証言は弁護側、検察側とも6つ用意しました。

(A)片方がまず証言を2つ提示し、次にもう片方が証言を2つ提示する、という流れで裁判を進め、これを3回繰り返しました
例:弁護側の証言2つ ⇒ 検察側の証言2つ ※この順番で3回繰り返す

(B)片方がまず証言を6つ提示し、その次にもう片方が証言を6つ提示しました
例:弁護側の証言6つ ⇒ 検察側の証言6つ

実験結果では、

どちらの場合も、陪審員は「最後の証言」の側に有利な判決を下しました

この実験により、人は異なる情報源から複数の情報を与えられると、最後に得た情報に影響されやすいということが分かりました。

 

新近効果と対照的な初頭効果

新近効果と対にして語られることが多い「初頭効果」。

初頭効果は、新近効果とは真逆で、人は一番始めに得た印象によって相手の人物像への全体的なイメージが大きく左右されるという心理効果のことです。

初頭効果は、ポーランド出身の心理学者、S・アッシュ氏によって、1946年に提唱されました。

え、どっちが正しいの?と思うかもしれませんが、初頭効果も新近効果もどちらも実験で立証されているため「どちらがより正しい」ということはありません

相手に印象付けたいものは最初か最後に配置し、真ん中に持ってこない方が良いでしょう。

初頭効果についてもっと知りたい、という方は「初頭効果とは?最初で印象が変わる心理学の使い方」をご覧ください。

 

新近効果は「関心の高い人」に効果的

新近効果がもっとも適切に働くときは、どんな時でしょうか。

それは、「相手の関心が高い時」に効果的とされています。

あなた自身や、あなたが勧める商品・サービスに興味がある相手なら、重要な情報を最後までとっておくのが効果的です。

そうすることで、「新近効果」によって、最後に提示された情報がより説得力を増し、同意を得やすくなります。

また、冒頭で述べたデートの別れ際の一言も、この親近効果が働くため、どんなに照れくても恥ずかしくても、しっかり言葉で伝えることが大事なんです。

 

物事を複雑にとらえることができる人にも「新近効果」

新近効果と初頭効果を使い分ける基準は、「認知的複雑性」でも分けられます。

認知的複雑性とは、「物事を多角的に見ることができる能力」のこと。

複雑なことを複雑なまま認知できる人は、認知的複雑性が高いと表現できます。

逆に、認知的複雑性が低い人は、物事をシンプルに判断します。

例えば「こいつは、敵か味方か」みたいな短絡的な見方をします。

ポイント

  • 認知的複雑性が高い人 ⇒ 新近効果
  • 認知的複雑性が低い人初頭効果

を使い分けるとより説得力を増すことができます。

 

口コミを使った実験

WEBサイトやチラシで用いられる、商品・サービスのクチコミについてですが、この新近効果を立証する面白い実験を見つけたので共有します。

慶應義塾大学大学院商学研究科で行なわれた実験で、注目したのは以下の2つです。

  • ネガティブな口コミがある場合とない場合で、印象は変わるのか?
  • ポジティブな口コミは先に出した方がいいのか、後に出した方がいいのか?

実験の結果、

ポイント

  • 一定の割合でネガティブな口コミがあったほうが評価が高い
  • ネガティブな口コミがまとめて先頭に掲載された時の方が、まとめて末尾に掲載された時よりも評価が高い

クチコミを読もうとする人は、その商品に強い興味を抱いていると言えますので、新近効果が表れやすいということです。

この実験からも、口コミを利用するのであれば、

  • 良い意見ばかりを書いてはダメ
  • でも、悪い意見 ⇒ 良い意見で書かないとマイナスイメージが強くなる

ということが分かりました。

※参考文献:慶應義塾大学学術情報リポジトリ|消費者の情報取得・製品評価行動におけるeクチコミの影響

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ポイント

「新近効果は、異なる情報源から複数の情報を与えられた場合に、最後に受けた印象がその後も強く影響する」ということが分かりました。

また、新近効果と対にして語られることが多い心理効果に「初頭効果」がありました。

初頭効果も新近効果もどちらも実験で立証されているため「どちらがより正しい」ということではなく、相手に印象付けたい事柄を最初と最後で挟んであげるといいでしょう。

真ん中はあまり印象に残らないので、大事なポイントは持ってこない方が良いでしょう。

今回の記事が、皆さまのお役に立てれば嬉しいです。

本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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ucozi_ikeda/池田浩司

ucozi_ikeda/池田浩司

元コピーライター。現在はヨガインストラクターやベビーマッサージ講師、整体師などを育成する「YMCメディカルトレーナーズスクール」で集客業務に従事する現役サラリーマン。YouTubeチャンネルやオウンドメディアの立ち上げ・運営などを行っています。フリーランスになりたい人、なりたての人、なったけど不安な人。すべてのフリーランサーに「ウェブ集客」についてお伝えしていきます。instagram では趣味で収集している広告コピーを不定期に発信してます。

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